焼き芋ではない。ましてや鮪の切り落としではない。

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ビーツ・クラポディーヌの露地栽培分を穫りはじめるにあたって味見。約300gのもの。ごく簡単に、アルミホイルで包み、190度のオーブンで80分。下は、焼く前の写真。

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焼き上がってから、なんとなく縦二つに割ってみる。背景がアルミホイルではおはなしにならぬが、いつもながら焼いたビーツ自体はなかなかフォトジェニックだと思う。

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そのまま適当に切って皿にのせて写真に撮ったら、鮪の切り落としのよう。いや、実際、野菜だからと侮ってはいけない。けっこうな食べ応えがある。甘さも充分、香りもテクスチュアもいい。美味しくできた。長梅雨だったから心配したが、いい出来だと思う。それなりのソースを添えればこれだけで献立のメインに据えてもいいくらいだと言いたい。

この系統の調理だと、パサールの Betterave rouge en croûte de sel de Guérande が有名だ。ただ、塩釜の場合は火の通しかたに技術がいる。家庭料理ならホイル包み焼きでも充分だろう。ビーツの香りだけだとすこし野暮ったいから、エストラゴンなどの香りを添えるといい。

この、ビーツ・クラポディーヌは見た目も含めて「特別感」のある品種だが、ビーツであることに変わりはないから、食材としての応用範囲はとても広い。ビーツ特有の土臭さやえぐ味は弱めだから、ビーツが苦手というひとにも試してもらいたい品種だ。ひとつ欠点は、僕が下手なだけかも知れないが、栽培がとても難しい。キオッジャならすんなりと上手に出来る条件でも、こじれて失敗することがある。