なぜ支援のお願いをしつこくするのか

あんまり台所事情なんて見たくもないでしょうが、ご理解いただくためにはどうしようもないのでご容赦ください(FBに投稿したものそのままです)。

数年前の大雪で、8年前に建てた農業用ハウス(約300万円)が全壊しました。このハウスとトラクタ(約300万円)を合わせて600万円を「農業近代化資金」という公的融資制度を利用して、1年据置き、年額67万円くらいの返済をしていました。が、大雪の2年前に獣害と水不足で売上が伸びず、返済見送りをお願いして認められました。
面白いことに(?)公的融資というのは、「延長」ではなく、その年に返済すべき額を残りの年数に均等割で加算します。

で、数年前の大雪です。ハウスが全壊しました。借金だけが残りました。この年も返済見送りの措置をしてもらい、さらに、緊急ということで農協から50万円借りて、後者は昨年返済終了しました。

農業用ハウスの再建には300万円ちょっとかかりましたが、政府の補助金が9割出たので、実質30万円です。ただ、この30万円すら用意できずに、また近代化資金で資金調達しました。もっとも、こちらの返済は年額3万円なのでそれほどキツくはないです。
問題は潰れてしまったハウスの残債です。昨年の今ごろの時点で残額300万円ほど。これが100万円ずつ3回です。どうにもならず、減価償却済みになったトラクタ(上記の)を80万円くらいで売却し、残りをなんとかして8月末の返済をどうにか乗り切りました。もう売れるものはないです。
ところで、いま野菜の「定期便」契約をしてくださっているホテル、レストランさんは6件、売上月額が20万円ちょっとです。ここから毎月宅急便の運賃が引かれますので、生活するのがギリギリです。

当然、季節ものでどーんと稼ぎたいわけですが、今年はプチポワが大失敗、フレーズ・デ・ボワも思ったより収量が出ず、8月末の返済までに必要金額を用意するのは無理という結論です。もちろんトマトの準備もしています。が、月末締め、翌月末払いでやっていますから、もう到底間に合わないことがわかってるんです。

で、現状はというと、家(借家ですが家賃が1万円なので修理は自分持ちです)の屋根の修理で10万円が吹っ飛びました。さらに軽トラックの車検であと5万か10万は必要になる見込みです。つまり100万円はどうしても足りない、ましてや「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」をやりながら、というのは無茶もいいところなんです。

カネの心配というのは「うつ」にとって非常によろしくないもので、去年は自己破産か自殺か真剣に悩んで、たまたま償却済みのトラクタをそこそこの値段で売却できたから救われたような状態です。

「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」の仕事をするということは、季節の野菜でどーんと、というのが出来ないことを意味しています。細々と定期便の取引先に迷惑をおかけしないよう維持するのがせいいっぱいなんです(僕が病気で動けなくなる時があるから限界に近いです)。

そんなわけで、皆さんに、0.2口=千円からでもいいから、とご支援とお願いしている次第です。そして、この借金の恐怖は来年の8月末まで続く、という問題があります。

こういうふうに書くと、「なんてムシのいい……だいたい翻訳は原価タダだろ、注釈だって知ってることを書いてるだけだろ」と口さがないことをおっしゃられるかも知れません。

たしかにムシのいい話なんでしょう。エスコフィエなんて放っておいて農業に専心できればいいんです。が、病気のせいでこればかりはどうにもならない。僕の中ではすべてが複雑に絡みあってしまってるんです。

ですから、お願いです。どうか助けてください。「見返り」が必要ならおっしゃってください。出来るだけのことはします。ただ、これ以上の「借金」は、いまの僕の病状からいって、返済出来る見通しが立たないので出来るだけ避けたいと考えています。

どうか心からお願いします。助けてください。

不都合な真実? 残念な事実?

(注)最初はFBに投稿した文章です(FBからは削除済み)。


「裏方仕事」がほとんどとはいえ、僕も料理雑誌に顔写真が載ること3回(僕の記憶が確かなら、他に一般誌1回、経済新聞1回)、雑誌連載が3年半ちょっと。実際のところほぼ無名なのは自分でもよく分かっているつもりだけど、まるきり表に出ないわけじゃないんですよね。FBで「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」のグループを主宰したりもしてるし。

ある料理人さんの言によると、僕がこうやってちょいとばかり表に出てきちゃってから、かつて「クラシック!」と言って意気軒昂だった料理人さんたちがいまいち元気なくしちゃってる……と。

マ ジ す か ?

ひょっとして僕自身が「不都合な存在」? あるいは「存在の耐えられない鬱陶しさ」?

どうもこの傾向、注釈を徹底的につける「全注解」に舵を切ったあたりからやや強くなっているような……

一緒に仕事が出来ると愉しいと思うんだけどなぁ……お互いに「知らなかったこと」「誤読していたこと」だって、ディスカッションするなかで見つかったりすると、嬉しいじゃないですか。僕だって100%正しく解釈出来てるという保証はないわけだし。

上述の甘木氏いわく「料理業界の95%は嘘、ハッタリ、大袈裟」じゃろってことらしいけど、「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」ってのはそんなに「不都合な真実」を暴く「おっかない」ものになりそうなのか…… でなけりゃ、とっくに関連団体(すくなくとも2つはあって、その関係者の方々がこれだけ大っぴらにやってるプロジェクトをまったく知らないってのもの不自然でしょう?)からスポンサーのアプローチがあってもよさそうなものなのに……ないです、全然、まったく。まるっきり。100%無視されてる感じ……

クラシックを標榜してきたのに、クラシックの聖典と崇めてきた『料理の手引き』を、じつのところロクに理解していないという「残念な事実」を突き付けられるってのは、ある意味、残酷なことですが、ほんとうにそんなの恐れちゃってるんでしょうか?

僕は『料理の手引き』でもデュボワでもカレームでも、はたまた中世の料理書でも「再現」する必要なんてない、「ネタ本」としてうまく活用すればいい、派なんですけど。料理は自由なもので、唯一の正義は食べ手が美味しいと感じること。そのためにだったらレシピだってじゃんじゃん変えちゃえばいい。ただ、元を理解せずにやっちゃうのと、理解した上で変えるのは、一見して違いがわかる、と言ってるだけなんですけどね……

僕の仕事が「不都合な真実」を明らかにするパンドラの箱になりかねない、ってのは再三言ってきた(書いてきた)ことですけど、やっぱりそうなのかな……と、いまだ1ケタの支援者数を見て思うんです。

「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」原稿制作支援のお願い

2018年6月12日時点でのご支援額(2019年6月末までの目標¥2,400,000.-)

¥336,470.-

スポンサー募集のお願いです

エスコフィエ『料理の手引き』全注解、作業の進捗状況からいってももう後には退けない状態にあり、原稿として何としても完成させたいと考えております。

とはいえ、世知辛いご時世ですので、先立つものがないと、これを世に出すことはおろか、作業の継続も困難になってまいりました(詳細な事情についてはなぜ支援のお願いをしつこくするのかをお読みください)。

序文〜II. ガルニチュール、までを「組版」した「見本」PDFをGithubのリポジトリ https://github.com/lespoucesverts/escoffier-translation-jp/releases に置いていますので、篤志家、関連企業あるいは団体関係者の方にはぜひ一度ご覧いただき、これを世に出す価値があるとお認めいただけるようでしたら、ぜひとも直接的なご支援をお願いしたく存じます。

なお、エスコフィエ『料理の手引き』は戦前に山本直文が『標準仏蘭西料理全書』3巻として抄訳したものと、昭和の時代に柴田書店から刊行されたものと2種ありますが、初版から第4版までの序文すべての日本語訳は、おそらく初のことだと思います。


個人でご支援いただける場合は、現在製作中の「原稿を読む権利」および「支援の見返りとして原稿に氏名を明記する権利」をご購入いただく「形式」をとらせていただきます(前者つまり読む権利は、Githubでフリーで読めるものですから、一種の「方便」ということになります)。原稿全体の冒頭か末尾かはまだわかりませんが、1口以上のご支援をくださった方は、「原稿の制作支援をした」後援者としてお名前を記させていただきます(ご経営者の方々は広告費等として経費計上可能だと思います)。下の画像はサンプルです。また、おひとり様で何度でもご支援いただけますので、よろしくお願いします。

また、掲載順は「順不同」ではなく、口数の多寡にかかわらずご支援いただいた順になります。また、累計で10口以上のご支援をくださった方のお名前はゴシック体(太字)表示させていただきます。なお、いまのサンプル画像にある氏名は、ランダムジェネレータのサイトで適当に作ったものですので、実際にご支援が発生している現在は違うものとなっています。

今回の支援のお願いは、あくまでも、「エスコフィエ『料理の手引き』全注解」の原稿の制作支援についてのお願いです。印刷物としての出版およびPDFファイルについては未定の部分が多いためその一切は含まれません。ただ、何らかの形で世に出す場合に、原稿に記したお名前も印刷物あるいはPDFに含まれるようにすることをお約束します。ただし、文字サイズについてはお約束いたしかねます。その点はどうかご了承ください。

個人で支援するには……

A. クレジットカード、デビットカード

PayPal 経由でのご決済となります(各種クレジットカード、デビットカードが使えます)。口数をご選択のうえで、「今すぐ購入 」 のボタンを押し、PayPal のサイトで決済してください。

0.2口=1,000円、0.5口2,500円の選択も可能にしました。累積で1口を越えた時点で原稿にお名前を記させていただきます(自己申告をお願いします)。返金はいかなる理由においてもいたしかねますのでご注意ください。また、原稿にお名前の記載をご希望なさらない場合はその旨お書き添えください。

10口以上の場合はお名前を太字で表記させていただきます。ご希望の場合はPDFにお店等のホームページへのリンクを張ることも可能です。


口数
「後援者」として漢字表記をご希望の場合はご明記ください
社名、店舗名、肩書等の表示を希望する場合は入力してください



B. 口座振込の場合

セブン銀行ポインセチア支店(普通)1009348 ゴトウ マナブ

通信欄に「エスコフィエ原稿執筆支援」とお書き添えください

環境によってはお振込人様のお名前がカタカナのみで伝わることが多いので、原稿へのお名前の記載を漢字あるいはローマ字でご希望の方は下記のメールフォームからご一報ください。返金はいかなる理由においてもいたしかねますのでご了承ください。

また、「広告費」等の名目での経費計上のためにご請求書が必要な場合は、お手数ですが事前に下記のメールフォームからご連絡ください。PDFもしくは郵送にてご請求書をお送りさせていただきます。


お問い合わせ

企業、団体等による大口でのご支援については、お手数ですが下のメールフォームからご連絡いただければ幸いです。「特定商取引法にもとづく表示」をご希望の場合もメールフォームをご利用ください。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

社名・店名・部署・役職

URL

所在地

※本文(必須)

『ル・ギード・キュリネール』新訳の意義とは?

大仰なタイトルを付けましたが、ひとりごとみたいなものです。FBに投稿したけど、ブログ向きかな、と。


たまたま複数の編集者さんと電話やメールでのやりとりがあって、まぁいろんな話をしたんですけど、その後ちょっと落ち着いて、オールドクロウなんて安酒でちょいと晩酌しながら、ふと、『ル・ギード・キュリネール』の新訳をやる意義って何なのか? といういまさらな疑問に立ち戻ってしまいました。

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べ、別に日本のフランス料理業界のためなんかじゃないんだからねっ(笑

FBに投稿したものを一部(かなり?)改変してアップします。


今回のエスコフィエ『ル・ギード・キュリネール』新訳への取り組みにおいて、僕はカネ儲けをしようとは思っていません。もし出版社が動いて、翻訳料あるいは印税をくださるというのであれば断わる理由はありませんが……もちろん、その場合は原稿作成に直接協力してくださった方には応分で分配させていただきます。でも僕自身期待していませんので、協力者の方々もおカネの面での期待はなさらないでください。そもそも、紙の本として出版出来る可能性は現状、かなり低いと思っていたほうがいいでしょう。

じゃあ何故いまごろになって、とか、ロハ覚悟でどうして? という疑問は当然のことだと思います。

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こういうの「悪文」って言っていいかなぁ

『ル・ギード・キュリネール』第二版への序文の冒頭

Au seuil de la deuxième édition d’un ouvrage auquel la faveur de nos collègues assura un succès dépassant nos plus ambitieuses espérances, ce nous est un impérieux devoir d’exprimer à ceux-ci notre profonde gratitude et de remercier nos lecteurs; aussi bien ceux dont nous avons recueilli les précieuses approbations que ceux qui nous honorèrent de critiques utiles, dont nous nous sommes efforcés de tenir compte dans la mesure où elle nous on paru justifiées. (p.VII)

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内部参照の問題

翻訳作業の進行管理を現在のクローズドな Bitbucket のままにするか、フルオープンな Github に移行するかという問題。

Github フレーバーの markdown でも、自動でリンクが生成されないとはいえ、Github 上のファイルをブラウザで見ると脚注がちゃんと表示されることがわかった。

なら、Github フレーバーでいいんじゃないか、とも思うが、『ル・ギード・キュリネール』の場合、電子文書(なんかお役所的な表現だなぁ)としても、紙の本の原稿としても成立させられるフォーマットとして考えたとき、内部参照の問題がどうしても出てくる。

たとえば、原書425ページに出てくる「牛フィレ フィナンシエール」のレシピの原文は……

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『ル・ギード・キュリネール』新訳プロジェクトに Bitbucket を使う理由

翻訳作業の協力を募っていて、手を挙げてくださる方もいるのだが、バージョン管理に用いている Bitbucket と markdown 書式対応エディタ(Atomなど)あたりの問題が、敷居を高くしているんじゃないかと危惧している。

そんなわけで、なぜ翻訳作業に、本来はプログラム開発用のツールである Bitbucket を使っているのか、簡単に説明しておく。メリットは、ファイルに手を加えて「コミット」(=サーバーにあるファイルに対して変更を提案すること、新規にファイルをアップロードすること)すると、それが記録されて、前の状態のファイルと違うところを色違いで表示してくれる。

以下はスクリーンショットなのでちょっと見辛いかも知れないが、

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「頑張れ!」は辛いけれど「出来る範囲でいいから一緒に頑張ろう」なら……

僕としては珍しく、プライベートにかかわる事を書きます。あと、公に書いちゃマズいかどうか微妙なことも。だから、訂正する可能性はあります。

比較的よく知られていることだと思うけれど、「うつ」の人に「頑張れ」は禁句。やる気が出ないというのも、個人的な経験で言えば、病気が悪化するにつれ、意欲さえ持てないことそれ自体が常に辛くてしょうがなくなってくる。というか、断続的に「生きててスミマセン」な状態が続いたりする。

そんな時に「頑張れ」と言われると、頑張れない自分の存在そのものがいけないんだろうという気分になって、余計に沈んでしまう。

でも、快方に向っていくにつれて、自分から「頑張ってみようか」と思ったりするのだから不思議なものだ。

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