むかし légume は豆だった

たまにはフランス語の豆知識でも書いておこう。

こんにちフランス語で légume といえば野菜全般を意味する。が、古くは豆類のことだった。いや、現代フランス語でも「豆」の意味はある。TLFiでは légume の項の冒頭に「豆」の意味での説明が出てくる。野菜全般の意味はその後だ。

  1. Vx. Graines qui sont dans une gousse.
  2. Fruit des légumineuses. Synon. gousse.

日本語にすると、「1. さやに入っている豆」「2. 豆科の実。gousse と同義」。つまりは豆そのもの、および「さや豆」の両方を意味する。

ここで引用した 1 の語義は「古語」という扱いだ。手元の旺文社『ロワイヤル仏和中辞典』も同様になっている。とくに古い文献を読むのでなければ覚えなくてもいいように感じられるかもしれないがそうではない。

エスコフィエ『料理の手引き』、「野菜」légumes の章には Cuisson des légumes secs という項目がある。もちろん、「乾燥豆の調理」だ。いぜんに雑誌連載で訳を載せたので参照されたい(「専門料理」2014年1月号)。このときは「調理」の語は省いて「乾燥豆」と訳した。

エスコフィエの『料理の手引き』はたしかに100年前の本だが、古語ではない。近現代のフランス語で書かれている。

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Cameline / Canelline

16世紀の『フランス語訳プラティナ』(ラテン語原書 De honesta voluptate は15世紀)をぱらぱらと眺めていたら “Saulce canelline1” が目にとまった。もちろんソース・カムリーヌ sauce cameline のことである。焼いたパンを赤ワインに浸してふやかし、すりつぶしてシナモン、しょうが、ヴェルジュなどを合わせて漉した中世の代表的なソースだ。

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シコレ・フリゼとフェンネルの定植

ハウス内に苦土石灰を撒いて定植。まだちょっと幼苗。

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Chicorée frisée de Louviers

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Fenouil de Florence Carmo

フェンネルは苗の向きに気をつけて植えるのだが、はじめはそのことをすっかり失念していて、何株かは向きがばらばら。