インスタのプロフィールにフランス語で
Maraîcher japonais, spécialisé en légumes européens depuis 2006
と書いている。意味は「日本の小規模野菜農家、2006年からヨーロッパ野菜専門」なんだけど、ふと自動翻訳を見たら
日本市場、2006年からヨーロッパ野菜を専門に扱っています
だと。これじゃ八百屋さんみたいだ。どうしてこうなった?
ようするにmaraîcherという単語の誤訳だ。マレシェをマルシェと間違える、それもアルファベットで。なんだかなぁ。
自動翻訳は英語をフランス語にするとかその逆もいくつか見たことがあるがそれなりの精度だったと思う。ところが日本語がからむと意味不明な珍訳ばかりになる。AIだのなんだのいうけどこれじゃ人工知能ならぬ人工無脳だ。だから僕はいまのところ自動翻訳、機械翻訳をまったく信用していない。インスタのキャプションやFBの投稿もなるべく日本語とフランス語で書くようにしている。そう、自分で書いたほうがよっぽどマシだ。上のインスタプロフィールもそう。
ところでフランス語 maraîcher マレシェは「(いろいろな種類を作る)野菜生産者」のこと。小規模野菜農家くらいか。
そもそもmaraîcherというフランス語の単語に「市場」の意味はない。語源のmaraisは仏和辞典なんかだと沼沢地、湿地などと訳されてるけど、ようするに土壌水分が充分にある土地のことで、実際には野菜畑などになっていることが多かったらしい。ちなみにいまのパリ・マレ地区という地名ももとは野菜畑だったところを貴族の館が建ち並ぶ住宅街にしたことに由来するそうだ。