p.XXI(3)

プラティナは、キケロ、セネカ、ルクレティウス、ラエルティオス1が強く影響をうけたエピクロス2を引き合いに出して、「賢人であれば惑わされることはない」とする。だから、大カト、ウァロ、コルメッラ、ケルスス、アピキウス3や古代ギリシアの医学書を研究し、「当代きっての名料理人」ノニ・コムーズ4に教わったことを熟考した。このような素晴しい教養を身に付けたからこそ「正しい行動原理としての悦び」への道をこうして伝えられるのだ、と述べている。


  1. いずれもローマ時代の思想家。 

  2. 前341〜前270年。エピクロスはエピキュリアン(享楽主義者)の語源だが、エピクロスの思想は精神的快楽の追究を重視するもので、肉体的快楽はむしろ苦と見做される。 

  3. いずれもローマ時代の文筆家。大カト、ウァロ、コルメッラは農業書、ケルススは医書、アピキウスは料理書を著している。 

  4. 不明。 

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