Soupe de chou vert (comminée)
ミニマルキュイジーヌのレシピとしてもっとも完成度の高いひとつです。たったこれだけの種類の素材でも質(味)がよければ食べ飽きないおいしい食事になります。ごく普通の日常にちょうどいい、「おいしすぎない」優しい味のスープです。
中世フランスの料理書にはコミネ(comminée)という料理が載っています。クミン(cumin)風味の鶏または魚のワイン煮です。
このサヴォイキャベツのスープを厳密な意味でコミネと呼ぶことはできません。中世風ならポレ(porée)、19・20世紀風ならスープ(soupe)あるいはちょっと強引ですがガルビュール(garbure)とするのが妥当でしょう。
材料 Ingrédients
- サヴォイキャベツ…… 1kg
- 豚ばら肉……100g
- にんにく……1片
- ひまわり油……50mL
- クミンシード……小さじ1
- 塩・こしょう
- パセリ(みじん切り)……適量
作り方 Préparation
- サヴォイキャベツ は千切りにする
- 豚ばら肉は一口大に切る
- 圧力鍋にひまわり油を熱し、にんにく、豚ばら肉、サヴォイキャベツを投入して強火でよく炒める
- 水1200mLを注ぎ、塩、クミンを加える
- 蓋をして圧力をかけ20〜30分加熱する
- 火を止めて圧力が抜けるまで放置する
- 味見を調えて皿に盛り、パセリのみじん切りを散らす
サヴォイキャベツはかならず強火でよく混ぜながら炒めます。多少の「焦げ」は気にしないこと(真っ黒になってはいけない)。
サヴォイキャベツの質(味)にすべてがかかっています。