僕の都合でたたみかけるようにアップするが、のんびり自分のペースで読めばいいので、気にしないこと。

さて、Le Journal des femmesというサイトの「ほうれんそうとスモークサーモンのキッシュ」の材料表のつづきである。今回は数量の表現について説明する。

  • 1 pâte brisée
  • 3 oeufs
  • 10 cl de crème fraîche épaisse
  • 350 g d’épinards
  • 80 à 100 g de saumon fumé
  • 100 g ou plus de fromage râpé (type gruyère)
  • 2 cuillères à soupe de beurre
  • sel et poivre

たんにレシピを読んで理解することが目的ならば、数字については日本語で「さん」とか「じゅう」と読んでいればそれでいい。が、「1」については数字ではなく綴りで書くこともある。しかも男性名詞につくか、女性名詞につくかで綴りも発音も違うという厄介者だ。

  • un + 男性名詞
  • une + 女性名詞

となる。発音は un (アン) une (ユヌ)。

この un, une は文法書では「不定冠詞」としていささか難しい説明されているが、原則はあくまでも数の 1 だ。

数 + 単位 + de

卵のように1個、2個と数えられるものはただ数が書いてあるだけだが、料理の場合、いろいろな単位が使われる。基本パターンは

数 + 単位 + de + 名詞

つまり、材料表の

がそうだ。ここで注意すべきは、de という語は母音ではじまる語の前では d’ となって次の語と一体化することだ。なので de épinards ではなくて d’épinards (デピナール)となる。英語の省略形とは意味合いがまったく違うので注意。

de は d の子音だけを発音するつもりでいい。ここでは「ドゥ」と書くが、あまりに煩くなるので僕は普段、カタカナ書きにする際「ド」と書いている。レシピを読む目的だけなら、発音にこだわってしまうと学習がなかなか先に進まずに挫折する原因にもなりかねないので、とりあえず適当でいいことにしよう。

L, dl, cl, ml

いずれも男性名詞。綴りまで覚える必要はないが、フランス語では dl, cl はよく使うので慣れたほうがいい。

g, kg

これらも男性名詞。

古い料理書を読みたいのであれば

も覚えておこう。これは女性名詞。

大さじ、小さじ

これは前回も説明したが、

よく似ているが、

も使われることが多い。cuillerée は「キュイレ」と発音されることもある。

また、古い料理書などではたんに

となっていることもある。「スプーン1杯はスプーン1杯」ということで、まことに適当というかいい加減だ。よく読んでみると、レードル1杯くらいの量と解釈されることもある。

〜と以上

à (ア)が「〜」、ou plus (ウプリュス) が「以上」にあたる。

ひとつまみ

今回の材料表にはないが、非常によく使われる表現なので覚えておこう

これもスプーン1杯と同様に、まことに曖昧な表現なので実際に調理する際は注意。

「ほうれんそうとスモークサーモンのキッシュ」のページにはブリゼ生地の作り方を解説した動画が貼られているが、その中で une pincée de sel (ユヌパンセドゥセル) 塩ひとつまみ、と言いながら、どう見ても「ひとつかみ」に近いのではないかという量の塩を投入している。じつによくあることなので、感覚的な表現には注意したい。

単位を表わす表現はほかにもたくさんあるが、いちどにまとめて覚えるにも限度があるだろうから、熟語として、出てくるたびにひとつひとつ覚えていくといいだろう。

練習1

上で引用した、ほうれんそうとスモークサーモンのキッシュの材料表をぜんぶ日本語に訳してみよう。

練習2

辞書を引きながら、キッシュ・ロレーヌの材料表を訳してみよう。

  • 2 tranches de jambon blanc
  • 200 g de lardons
  • 4 oeufs
  • 3/4 d’un pot de crème fraîche
  • 1/2 litre de lait
  • une pâte brisée

解答例はまったくの初心者がフランス語で書かれたレシピをすらすら読めるようになる連載(3)材料表のまとめ