現在お買い物カゴには何も入っていません。
投稿者: Manabu GOTO
まったくの初心者がフランス語で書かれたレシピをすらすら読めるようになる連載(3)材料表のまとめ
2024/05/11 追記 『フランス語レシピで自宅フレンチ 1 料理フランス語文法読本』を Apple Books と Google Play Books から2024年5月11日にリリースしました。この記事とあわせてご利用ください。
17世紀の料理書を当時の版で読めるようになるには(1)活字、綴りの違い
上級編である。フランス語初心者は読まないように。
そこそこフランス語でレシピが読めるひとでも、100年あるいはそれ以上昔の料理書となると尻込みすることが多いようだ。
だが、楽なものばかり読んでいても、いっこうに語学は上達しない。あるところで思いきって多少は「難しい」ものに挑戦してみることも必要だろう。身体的トレーニングとおなじで、適度な負荷はレベルアップへの近道なのだ。
というわけで、はたしてそんなニーズがあるのかどうかさっぱりわからぬが、17世紀の料理書の読みかたをすこし解説してみようと思う。僕としては、料理のアイデアの宝庫だと思っている。現代と違ってあまりかっちりとレシピが書かれているわけではないが、かえって想像力がかきたてられるかも知れない。
まったくの初心者がフランス語で書かれたレシピをすらすら読めるようになる連載(2)数と量の表現
2024/05/11 追記 『フランス語レシピで自宅フレンチ 1 料理フランス語文法読本』を Apple Books と Google Play Books から2024年5月11日にリリースしました。この記事とあわせてご利用ください。
まったくの初心者がフランス語で書かれたレシピをすらすら読めるようになる連載(1)名詞と形容詞
2024/05/11 追記 『フランス語レシピで自宅フレンチ 1 料理フランス語文法読本』を Apple Books と Google Play Books から2024年5月11日にリリースしました。この記事とあわせてご利用ください。
まったくの初心者がフランス語で書かれたレシピをすらすら読めるようになる○○?
2024/05/11 追記 『フランス語レシピで自宅フレンチ 1 料理フランス語文法読本』を Apple Books と Google Play Books から2024年5月11日にリリースしました。この記事とあわせてご利用ください。
Sou-Fassum プロヴァンス風シューファルシ
ちょうどいまセットに入れている野菜をつかう料理なので記しておく。Sou-Fassum は現代の標準フランス語の感覚だと「スーファソム」と読みたくなるが、プロヴァンス語なので、「スーファスム」あるいは「スーファスン」となるようだ。以下にエスコフィエのレシピをざっと訳出しておく。
アフォリズム風いくつか
- 知らないものは肯定も否定もできない
- 徒弟は褒められると成長するが、親方を褒めると慢心する
- 地図など持たずともどこへでも行けるが、行きたい場所へ行けるとはかぎらない
- 地図の見方を知らぬ者に地図を渡しても無駄だ
- Vous parlez bien le français. と言われるうちはフランス語ができないと思ったほうがいい
- 香具師は三角形の図式を好む
- 「本来の味」とは、そうであろうと予期あるいは期待される味のこと
- 個性的であろうとすると類型的になる
料理人がフランス語を習得するコツ? (2) — 方法論を知る
このサイトのアクセス統計を見たら「料理人がフランス語を習得するコツ?」と題する投稿が初日で87PVになっていた。世間一般からすれば微々たる数字だろうが、畑仕事と思考の記録を綴っているだけのこのブログとしてはとてもめずらしいことだ。なにしろ普段ほとんどアクセスがないのだから。
いちおう、ブログに投稿をすると Facebook と Twitter に自動的にリンクが流れるように設定してある。今回は Facebook 経由でのアクセスが大半だった。もっとも、このブログじたいはコメント欄を設けていないし、FB でもコメントなどなかったから、反響みたいなものはあるのかないのかわからぬ。
ただ、多少なりとも関心を持たれるテーマなのだろうということはわかった。10年ちかく教壇に立っていたとはいえ、いまは一介の野菜生産者にすぎぬ僕にまで、フランス語を学ぶコツについて話せという求めがあったこともなんとなく得心がいく。
方法論を知る
さて、前回の投稿で、フランス語を習得したいという動機、目的、目標を明確に自覚すべき、と書いた。これがひとつめのポイントだ。
つぎに、適切な方法論(メソッド)を知る。といっても、外国語学習(正確には第二言語習得という)それじたいは応用言語学の一分野だから、たいていのばあい、詳しく知る必要はない。いい教師に出会えればそれで充分だろう。
独学の場合は学習者じしんが教師の役割も兼ねるわけだから、多少は知っておいたほうがいい。
料理人がフランス語を習得するコツ?
以前、ある雑誌の対談で、ライターさんから「フランス語を学ぶコツ」に話をむけられたことがある。そのときは思わず言葉を濁して、というか、話題をすりかえてそしらぬ顔で対談をすすめたのだが、そのあたりのやりとりがそのまま活字になってしまい、なんとも冷や汗をかいた。
すっかり忘れていたのだが、またもや「コツ」について話すことを求められてしまった。こんどは逃げられそうもない。しかたないので、わかりやすく説明するための予備練習として書いておくことにする。もっとも、あくまでも予備練習だから、この投稿じたいはちっともわかりやすくはならないと思うし、事情があって、さしあたりはさわり程度しか書かないつもりだ。