ラ・ヴァレーヌのラグゥ(1)

ラ・ヴァレーヌのラグゥをひとつずつ見ていくことにする。フランス語は現代の綴りにしたが、文法や語彙は原文のまま。注をつけておくので適宜参考にされたい。 16. 山うずらのラグゥ仕立て Perdrix en ragoût P […]

ラ・ヴァレーヌのラグゥ一覧

17世紀ラ・ヴァレーヌ『フランス料理の本』には「ラグゥ仕立て」(en ragoût)がとても多い。以下、この本のアントレの章の目次を現代フランス語綴りに直して書き写しておく。 Poulet d’Inde à […]

山うずらとちりめんキャベツ

山うずら perdrix (ペルドリ)…カタカナだと「ペルドロー」と呼ばれることも多いが、perdreau はその年に生まれた若いペルドリのこと。 ペルドリは羽の色で灰色と赤の二種がある。中世から猟鳥として好まれた。 シ […]

シチューは蒸物?

画像は仮名垣魯文編『西洋料理通』1872年(明治5年)、下巻、「スチュードポークマツトンビーフウイール 豚綿羊牛肉并に小牛肉の蒸物」のページ。 大意は… 豚肉、羊肉、牛肉および仔牛肉のシチュー 材料… 肉…1.2kg(1 […]

デクリネゾン再び

以前から気になっていたのだが、このサイトのアクセス解析によると妙に「デクリネゾン」の検索語でのアクセスが多い。ひょっとしたらと Google で確かめてみたら「食べ物の格変化」と題した随分前の投稿がかなり上位に表示されて […]

羊肉のラグゥ / アリコ

(承前)羊肉と蕪の煮込みが19世紀中頃からナヴァランと呼ばれるようになったことについては既に見たとおりだが、その前提としている「羊肉と蕪のラグゥという料理そのものはもっと古くからある」という事実については19世紀前半のカ […]

ふたつのナヴァラン

羊肉のラグゥ(煮込み)はこんにち一般にナヴァラン navarinと呼ばれている。この名称の起源については主な説が2つある。 蕪 (navet) が語源。蕪を入れるのが定番だから。 ギリシアの港ピュロスの別名 Navari […]

料理人は(有名)料理人の言うことにしか耳を傾けない

「シェフという人生が素晴らしい18の理由」という記事が人気らしい. 前のエントリで書いた, ひとが「知りたいと思うことは既に自身がそう望んでいる内容だから、何らかのかたちで既知の事象に過ぎない」ことをうまく利用した好例だ […]

ひとは既に知っていることしか理解できないという残念な事実

ブログのアクセス解析を見ていてちょっと面白い現象を発見、というか確認。先日、続きもののエントリをふたつ 、『ル・ヴィアンディエ』のこととギヨーム・ティレルのブランマンジェというのをアップした。結果は「ギヨーム・ティレルの […]

棚の飾りになっているだろうあの訳書のこと

ちょっとネガティヴな内容なのでぼかして書きます。お察しください。 翻訳の場合、理解できない、意味不明というのは、もちろん読み手があまりに読解力のない場合は仕方ないかも知れませんが、たいていの場合は誤訳です。翻訳者が間違え […]