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カテゴリー: こだわり野菜
パースニップ
とても古くからある香りのいい根菜
panais©2023 lespoucesverts Manabu GOTO - fr: panais
- it: pastinaca
- en: parsnip
- nom binominal: pastinaca sativa
- jp: 白にんじん、アメリカボウフウ
でんぷん質の根菜としてローマ時代から重要な食材。近代になってじゃがいもにとって代わられた現代では「忘れられた野菜」。日本語では白にんじんともいうが、まったくの別種。
panais©2023 lespoucesverts Manabu GOTO panais©2023 lespoucesverts Manabu GOTO チーメディラーパ(1〜3月)
Cime di rapa
とてもおいしい 、イタリアの菜の花
cime di rapa©2011 Manabu GOTO - fr: fanes de navet
- it: cime di rapa, broccoletti
- en: broccoli raab, turnip top
- nom binominal: brassica rapa esculenta
- jp: チーメディラーパ、チーマ・ディ・ラパ
オレッキエッテ・コン・チーメディラーパで世界的に知られるイタリア・プーリア州の地方野菜。日本では「チーメ」「チーマ」両方のカタカナ書きがありますが、同じ単語の単数形・複数形というだけで、同じことです。あえていうなら、植物としては単数形、食材としては複数形が一般的です。
季節や収穫形態、地方野菜としての位置づけなど、北関東の「かき菜」や武蔵野の「のらぼう菜」、東北の「三陸つぼみ菜」に似たところがあります(ただしこれらはbrassica napus)。
もともと地方野菜なのでバリエーションが多く、品種名として40、60、90、120の数字が付されたものとその派生系があります。これらの数字は標準生育日数を意味しています。花芽分化する(花蕾の形成がはじまる)気温がそれぞれ異なります。
日本で販売されている種子は早生種が中心です。ごとう菜園が営農している倉渕は冬、極端に冷え込むので耐寒性があってとてもおいしい 120を蒔いています(一般的に野菜は晩生品種のほうがおいしい)。
料理素材としてのポテンシャルがきわめて高く、イタリアン・フレンチで真価を発揮します。1980年代にアメリカ経由で日本やフランスで一気に普及したブロッコリ(brassica oleracea)とは比較にならないほどのおいしさです。
出荷期間は2024年1月〜3月を予定しています。
semences de cime di rapa 120©2023 lespoucesverts Manabu GOTO germes de cime di rapa 120©2023 lespoucesverts Manabu GOTO cime di rapa©2011 Manabu GOTO cime di rapa©2011 Manabu GOTO cime di rapa©2011 Manabu GOTO cime di rapa©2011 Manabu GOTO ミニポワロー(2023年11月から)
mini-poireaux©2010 Manabu GOTO - フランス語名 mini-poireaux, jeunes poireaux, poireaux crayons
- 英語名 mini-leeks
- 学名 Allium ampeloprasum
- 日本での別名 ポワロジューヌ ポワロジェンヌ
画像は2010年のものです。2023年11月出荷再開予定。
古代ローマ時代から愛されてきたポワロー(ポロ葱)を直径約1cm、軟白部の長さ15cm以上で仕立てました。もともとはポワローの苗をジュヌポワロー(若いポワロー)といって定植せずに食材としたのが始まりと言われています。「貧者のアスパラガス」asperges du pauvre とも呼ばれました(アスパラガスも古代ローマ時代からとても好まれてきた野菜です)。
ごとう菜園のミニポワロー は「苗」ではなく文字どおりミニサイズのポワローです。太さ約1cm、白み(軟白部 fût blanc)15cm以上(実際には18cmくらい)、軸(fût)の全長20cm以上で仕上げています。文献調査と試行錯誤を重ねて、とても労力と手間がかかるけれど確実な独自の栽培方法を確立しました。すべて手作業のアルティザナルな栽培方法です。このサイズで白みの長い高品質のミニポワロー は他のどこにも存在しないと思います。ポワローは生育がとても遅く、ミニポワロー の場合でも種まきから育苗2ヶ月以上、定植後3ヶ月以上、合計5ヶ月以上かかります。以上の理由からとても高コストです。
「貧者のアスパラガス」とはとても呼べない真逆の、まさしくガストロノミーのための究極のガストロノミックな食材です。基本的にはブランシール(下茹で)してからアスパラガスと同様に調理します。ポワローは水分が比較的少ない野菜なので下ゆでせずにグリル焼きするのはお勧めできません。加熱調理時の優しく繊細な香りととろけるような甘い味わい、最高級の食材のひとつとして自信をもってご提案します。
2013年ごろまで築地市場に出荷し、日本を代表する有名ホテルのダイニングなどでお使いいただいたり料理雑誌に掲載されるなどとても高い評価をいただいていましたが、思うところあって封印していました。この秋(2023年11月)から産直販売で再開します。少量生産のためご興味のある方は早めにご連絡ください(インスタ、メッセンジャーでもOKです)。
※お問い合わせ内容によってはお答えしかねる場合もあります。あらかじめご了承ください。
トマト プリンチペ・ボルゲーゼ
ごとう菜園のとっておき極上トマトです。
pomodorino Principe Borghese©2023 lespoucesverts Manabu GOTO - イタリア語名 pomodorino Principe Borghese
- フランス語名 tomate Principe Borghese
- 英語名 tomate Principe Borghese
- 学名 Solanum sect. Lycopersicon
「ボルゲーゼ大公」の名を持つやや小ぶりの中玉トマトです。イタリア・ナポリ近郊の特産品ピエンノロDOPの使用品種のひとつに指定されています。ピエンノロはペンドロとも呼ばれ、真っ赤に熟した房を束ねて軒先に吊るし熟成させたもので、瓶詰めなどで輸入されています。
この品種はさらにさらに非芯止まりタイプと芯止まりタイプの2つに分類されます。ごとう菜園のプリンチペ・ボルゲーゼは非芯止まりタイプです。20年以上前にイタリアの知人から譲り受けたものを自家採種で維持しています。1個約30g。
表皮がしっかりしていてとても丈夫です。果肉はサンマルツァーノ系のように加熱時にするりと粉状に崩れはしませんが、加熱特性はとても高いです。最適なのはいったんセミドライに加工してから調理することです。アミノ酸含有量が多いため濃厚な味わいです。生食もできますがフルーツトマトのような甘さは期待しないでください。上述のように表皮が丈夫なため、「皮が固い」印象かもしれません。
pomodorino Principe Borghese©2023 lespoucesverts Manabu GOTO 一般的なミニトマトと同様に子室が2つです。上の画像のように縦に軽く凹んだ線があるので、それと直角にカットするとゼリー部分が完全に露出します。線に沿って切ると壁が出てしまうのでセミドライにする際は注意したほうがいいでしょう。下の画像の右側が縦線に直角に切ったもの。左が縦線に沿って切ったものです。
pomodorino Principe Borghese©2023 lespoucesverts Manabu GOTO フレッシュを加熱調理する場合はサンマルツァー系と同様にしてください。とてもおいしく仕上がります。
2023年は6株しか植えなかったので業務用単品のご提供はできません。こだわり野菜セットにお入れすることは可能なので決済の際に「注文メモ」でご指定ください。メッセンジャーなどであらかじめお尋ねくださると確実です。
※日本の気候では熟度を揃えて房どりすることが困難なため1個ずつバラして収穫しています。同じ理由からピエンノロのように吊るしで熟成させるのもほぼ不可能です。ただしトマトとしては比較的長期間常温保管可能です(過熟かなと思うくらいがむしろおいしいです)。
レシピ
トマト サンマルツァーノ3
pomodoro san marzano 3 ©2023 Manabu GOTO - イタリア語名 pomodoro San Marzano 3
- フランス語名 tomate San Marzano 3
- 英語名 tomate San Marzano 3
- 学名 Solanum sect. Lycopersicon
サンマルツァーノ3 は品種名です。DOP産品であるサンマルツァーノ “Pomodoro San Marzano dell.Agro Sarnese-Nocerino”の使用品種は「San Marzano 2またはKiros」と規定されているので微妙に異なります。が、サンマルツァーノ3はとても素晴らしい味わいで、なおかつフレッシュです。
このタイプのトマトは加熱すると果肉がさらさらと煮崩れるのが特徴です。火入れが浅ければさっぱりとした味わい。煮詰めると酸味が出てきて濃い風味になります。この特性から、生食はあまりおいしくありません。
栽培作業の都合でこの品種は2023年限りです。(©2023 Manabu GOTO)
Pomodoro San Marzano 3 ©2023 Manabu GOTO pomodoro San Marzano 3 (400g) ©2023 Manabu GOTO レシピ
©2023 lespoucesverts Manabu GOTO
カーヴォロネーロ
Cavolo nero©︎2023 Manabu GOTO - フランス語名 chou palmier
- イタリア語名 cavolo nero
- 英語名 Lacinato kale, Tuscan kale, Italian kale, dinosaur kale, kale, flat back kale, palm tree kale
- 日本での別名 黒キャベツ、カーボロネロ
結球しないキャベツの仲間(非結球キャベツ)でサヴォイキャベツのように葉が縮れています。近年は葉が幅広のものも少なくありませんが、細長い形状が一般的です。ブルームが強く、滑らかな質感です。
イタリア、トスカーナの地方料理リボッリータがとりわけ有名です。とても煮崩れしにくいのでむしろそれを長所として生かすのがいいでしょう。
細長く縮れた葉の「見ため」にとらわれないのが調理を成功するためのポイント。
カーヴォロネーロ Cavolo nero ©︎2023 Manabu GOTO
- カーヴォロネーロのコット(中肋)を取り除く
- カーヴォロネーロのポレ
- カーヴォロネーロと赤たまねぎのキッシュ(外部サイト、フランス語)
- カーヴォロネーロのキッシュ
- クロスティーニ用カーヴォロネーロまたはサヴォイキャベツの外葉
- カーヴォロネーロのパッパルデッレ
- カーヴォロネーロのラザーニェ
- カーヴォロネーロのマカロニグラタン
- カーヴォロネーロのリゾット
- カーヴォロネーロのシュブリック
- カーヴォロネーロのクリームコロッケ
- カーヴォロネーロと鶏手羽の白ワイン煮
- カーヴォロネーロのホワイトシチュー
(©︎2023 lespoucesverts Manabu GOTO)
¥900 – ¥3,600 (税込)続きを読む
サヴォイキャベツ
サヴォイキャベツ - フランス語名 chou vert, chou de Milan
- イタリア語名 cavolo verza
- 英語名 savoy cabbage
- 学名 Brassica oleracea
- 日本での別名 ちりめんキャベツ
フランスやイタリアでたんにキャベツ chou, cavolo というとこのタイプを指します。日本で一般的なキャベツはむしろザワークラウトなどの漬物用かコールスロー用と認識されることが多いようです。
長時間加熱しても煮崩れないのが特徴ですが、逆にいえば柔らかく調理するには長時間の火入れが必要で、古いレシピでは下茹でに1時間、ブレゼに2〜3時間かけるよう指示されています。
ただし、厳冬期に強い霜にあたったものはとても早く火が通るので、これを利用してあらかじめ冷凍庫で凍らせてから調理すると火入れ時間は格段に短かくすることができます。
日本の種苗会社では白菜の育種素材(交配材料)として用いられているそうです。葉の縮れが強く内部が黄色い黄芯白菜の多くには交配によりサヴォイキャベツの遺伝子が入っているらしいです(伝聞なのはどの種苗メーカーも育種の詳細を社外秘にしているため)。このため日本の種苗会社のサヴォイキャベツの品種は葉の縮れと内部の色合いにフォーカスをあてて開発されており、ヨーロッパで伝統的なサヴォイキャベツの味わいは残念ながら犠牲になっているようです。
ヨーロッパはもちろん、アメリカ大陸、オーストラリアでもサヴォイキャベツは大規模機械化栽培が進んでいます。したがって、輸入品はほぼ確実に大量生産品です。
ごとう菜園のサヴォイキャベツは播種、水やり、施肥、定植、防除、収穫すべて手作業です。宅急便での配送を考え、きれいでなおかつ小さく作れるぎりぎりのサイズに仕立てています。日本のフランス・イタリア料理で使いやすいことを念頭に試作を重ねて品種選定をしています(2023年はヨーロピアンサボイ90、メーカー廃番のため種子の寿命がきたら再度品種選定します)。
自信をもってお勧めできる高品質のサヴォイキャベツです。ワンランク上の料理を目指すキュイジニエ、クォーコの皆様はぜひお試しください。他と一線を画す皿になります。
エスコフィエ『料理の手引き』のレシピ(おもなもの)
- スープ・アルビジョワーズ
- スープ・フェルミエール
- ガルビュール・ベアルネーズ
- スープ・グランメール
- サヴォイキャベツのポピエット
- ソシス・キャベツ添え
- フザン・シャルトルーズ
- ペルドロー・シャルトルーズ
- ペルドリとキャベツ
- キャベツ・アングレーズ
- キャベツのブレゼ
- キャベツ・ファルシ
- スーファスム・プロヴァンス風
- ガルニチュール用キャベツ A B C
¥3,800 (税込)続きを読む
©️2023 lespoucesverts Manabu GOTO
ビーツ キオッジャ
ビーツ キオッジャ - フランス語名 betterave Chioggia
- イタリア語名 barbabietola Chioggia
- 英語名 table beet Chioggia
ビーツのなかでもクセのない甘さでとても食べやすい品種です。ヴェネツィアに近い地名オッジャを冠した地方品種です。
切り口が紅白のきれいな年輪状であることからかつて日本でも流行りましたが、生のまま薄くスライスして料理の飾りにするようなひどい使い方がはびこったためにしばらく栽培をやめていました。きちんと加熱調理すればとても美味しく、色合いもどぎつい赤ではなくオレンジがかった薄いピンクの綺麗な色合いになります。
下処理はよく洗ってからアルミホイルで包んで、180〜200℃のオーブンに入れます。200gあたり50分程度加熱してください。火入れしたら皮は手で簡単にむけます。シンプルにオリーブオイルとバルサミコ酢、塩で食すのも美味です。
ビーツ キオッジャの下処理 アルミホイルで包み200℃のオーブンで50分加熱したビーツ キオッジャ - ビーツの塩釜焼き(アラン・パサールによって有名になったとてもシンプルなレシピ。リンク先はキオッジャを使用しているようです)
グリークバジル
グリークバジル - フランス語名 basilic grec
- イタリア語名 basilico greco, basilico fino a palla
- 英語名 greek basil
- 学名 Ocimum basilicum
- 日本での別名 バジリコナーノ ブッシュバジル
スイートバジルと比べて一枚一枚の葉がとても小さく、香りもさわやかなバジルです。
※バジルは急激な温度変化に弱いので基本的には涼しい場所で常温保存してください。どうしても冷蔵保存する必要がある場合には新聞紙などでくるんで冷気の弱い場所を選んで保管してください。
※比較的容易に鉢植え、プランター栽培できます。トキタ種苗「バジリコナーノ」の商品名で小袋の種子が市販されています。